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目覚めれば
隣に君はいなかった
残された痕跡
それを便りに探してみる
実際は
痕跡なんてほとんどない
君は
聡い人だから
君がそこにいたことを示す
シーツの皺
枕のへこみ
どれもたいした証拠じゃない
君の謎掛けは
そこらのサスペンスドラマより解き甲斐がある
君のぬくもり
君の寝顔
君の寝息
君の鼓動
すべてを思い出す
君の性格
君の癖
すべてを考える
すると気付く
コーヒーの香り
朝食の匂い
そして見つける
君の存在
途端に安堵
堕ちたな自分
朝食とはいえない
太陽が天頂に差し掛かった時間
君の笑顔を受けながら
こんな休日を過ごすのもいい
2007.8.1. 制作
本当は悲恋詩にしようと書き始めたのですが、途中で気分が変わってしまいました(笑
しかも、ただの惚気と言うかなんと言うか…
謎かけされたつもりで実際はとてつもなく簡単だなんて…(苦笑
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