あるのみ?
 
 「歩く」
 ただ前へ、前へ。

 歩いてどうにかなる訳でもないだろう。
 歩いた先に何があるかも、到着できるのかも、
 何もわからないまま
 「歩く」。

 けれど途中で
 いや、まだ歩き始めたばかりなのに、
 止まった。
 道草のつもりか。
 
 そこに何かあるのだろうか。
 ソレはそこでうずくまる。
 何のつもりなのか。
 ソレは
 声を殺してないていた。

 なぜ?
 何があったのかわからない。
 誰も言葉をかけ、支えてくれない。
 
 ソレは立った。
 この先が暗闇だとしても歩くだろう。
 何にぶつかっても歩き続けるだろう。
 一度、弱い自分になれたのだから。


                        2005.5.7. 制作


 今の私は、止まり続けています...
 この詩を書いた頃は大丈夫だったのでしょうか...
 見習わないとだめですね〜



                                                                      photograph by Lovepop