あたしの言葉

 
ごめん
 この言葉をば言えなくて...
 本当は言いたいんだけど...
 
 クールと言われ続けた あたしの心は
 氷のようになっているんだ
 融けにくくなっている
 言おうとすると
 言葉が詰まる 言えなくなる

 けれどキミは
 そんなあたしのそばに
 ズットいてくれる
 あの言葉をキミは
 何の迷いもなく
 ストレートに言ってくれる

 ココが
 あたしの居場所なんだと思える
 
 冷たいことをキミに言ってるけど
 本当は嬉しい
 恥ずかしくて言えないんだ
 ストレートなキミと違って...
 でも キミはあたしの隣にいる
 確か今日は
 日本中の女の子が盛り上がる日だったね
 あたしは全く興味なかったんだけど
 たぶんまだあの言葉を言えないだろうから
 あの甘いお菓子に想いを詰めてみるよ
 
 キミはどんな顔をするのかな
 本当は...本当は...キミのこと...

 今日はあたしの苦手なお祭り騒ぎ
 今日ぐらい言ってみようかな
 あなたのおかげでこの氷
 少し融けてきたみたいだから

 この甘いお菓子とあの言葉と
 あたしの心

 あなたに渡すよ

 あなたが...好きです 愛しています


                                     2006.2.14. 制作


 見ての通り、バレンタインデーの作品です。
 私は実際、簡単に好きとか、愛しているとか言えません。
 相手がいないのは問題外ですが…(苦笑
 とりあえず、そんな軽い言葉ではないと思うのです。
 あぁ、これは使える(殴
 



                                                                      photograph by POWDER