一歩

 夢がなくて諦めて
 毎日空虚に過ごす
 裕福な少女がいる

 夢があって信じて
 毎日懸命に過ごす
 貧困な少年がいる

 裕福な少女は
 夢を羨ましく思い
 貧困な少年は
 裕福に憧れを抱く

 何もしなくても生きている少女
 ゴミを拾わないと生きていけない少年

 少女は羨ましく思いつづけ
 少年は
 所詮憧れは憧れだと
 歩き始める

 少しでも
 自分の夢へ近づくために

 少女はそれを知らずに
 その場から離れない…


                        2007.11.19. 制作


 と言う感じです、私は。
 精神的貧困、とでも言うのでしょうか。
 最近、そんな人間が増えているのでしょうね。 



                                                                      photograph by ぐらん・ふくや・かふぇ